被爆者の苛立ち。

12日は朝から新幹線に乗り、福岡へ。

私が2002年の1年間参加していたネバーアゲインキャンペーンという活動のOBたちが福岡に結構いる。それで12日はOBの人たちが5人くらい集まるというので私もそれに広島から参加。
今後のネバーアゲインの活動の方向性などみっちり&楽しく話し合った。
過去20年続いている草の根の活動なのでそれなりに歴史があり、参加者のその後や当時の様子などを聞くのも楽しかった。昨日居たJ平さんなんて参加したのがもう17年前だもんねー。歴史感じるわぁ。

午後にはそのNAC福岡の人たちがアレンジした会に参加した。
それはアメリカ人の人が被爆者の人たちに謝罪したいから交流会を持ちたいという希望で持たれた会だった。
彼の名前はシューシャードさんと言い、ボストン郊外で平和活動を行っている元軍人。
その彼が今回来日し、広島ではなんと9日間の断食を行い、アメリカが広島・長崎に行った事に対して懺悔していたそうだ。私は直接見なかったけど、そういえばミネソタのホストがそんな人を見かけたと言っていた。

そんな断食なんてする激しい人はどんな人だろうと思っていたら、見掛けはとても紳士風のお洒落っぽい初老の男性だった。被爆者の方なんて、”ハリウッドにおりそうな顔しとるのぉー”と率直な感想を仰っていた。同感。
そんなシューシャードさんは広島と長崎でも被爆者の人たちと交流を持ち、直接謝罪したそうだけど、今回福岡の被爆者とも会うことになった。
急なお願いに集まってくれた被爆者の人たちは10人くらい。皆さん、率直にシューシャードさんにコメントしたり質問したりしていて、とても素敵な会になったと思った。私にとっても被爆者の人たちがアメリカ人の謝罪を前にどんな意見をされるのか興味があったし。

ある被爆者の方は率直に苛立ちを表していた。現状に対して。
その方は原爆で一家全滅し、彼だけが生き残った。
それだけできっととても壮絶な戦後を送られてきたのだろうということが想像できるが、そんな大きな犠牲を払ったにも関わらず何も変わらないどころか核を巡る状況は悪化しているようにさえ見える現在の世界情勢。長崎からの声もなかなか伝わらないもどかしさ。そして原爆を知っている自分たちが年老いていくことへの焦り。
”原爆を肯定する人たちは実際に自分が同じ目に遭ってみんと分からんのんよ!人間はそれだけ愚かなんじゃ!”ととても腹立たしそうに仰った。
それを見ていて私はその焦りや現状への怒りが本当によく伝わってきて、ハグして差し上げたい気持ちになった。I share your feelings...
そう、私が原爆の実相が伝わらずイライラする何十倍も被爆者の人たちにとってもそのことは悲しく、腹立たしいに違いない。
”安心して死にたいよ・・・。”と仰っていたが、そんな被爆者の人たちの心を少しでも安らかにさせてあげるには次の世代への継承が大きな課題となる。
私もその橋渡し的ことができればいいと強く思った1日だった。
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by smilingmoon | 2005-08-12 00:37 | 学び  

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