ラガーディア高校。

今日は6時前に起きて、家から1時間離れたマンハッタンのセントラルパーク近くの高校を訪問。
今週で学年度が終わる学校が多いので、このラガーディア高校が訪問できる最後の学校になる。
というわけで、今日は5つのクラスで授業を行ったのだけど、キャサリンは私に見せてくれるために色んなスタイルのゲームやプレゼンを行ってくれた。
彼女が主に使ったのが、ビービーというデモとリボンというデモだ。
ビービーはパチンコ玉みたいなビービー弾を使って、どれだけのパワー・量の核兵器が地球上に存在するか耳で聞いて理解するデモ。
リボンはアメリカの税金がどのような目的に使われているのか、そのリボンの長さでどれだけ軍事に使われているか理解するデモ。
どちらとも人間の五感に訴えかける方法なので、とてもパワフルだと思った。やっぱり数だけ聞くのと実際にそれを身をもって感じるのでは理解度が違うし、イメージとして残るはず。ディスカッションへの持って行き方とか、なるほどーととても勉強になった。私も日本でやってみよう。

今日は高校1年生が対象だったのだけど、各クラスとも個性的で貴重な意見がたくさん出た。
朝一のクラスではかなり難しい男の子がいて、次々と手を挙げ、”核兵器のことを知って怯えながら暮らすなんてアホらしい。そんなの考えても仕方ないんだから、公園に行って本でも読んで暮らす方がよっぽどいい。”とか”政府は馬鹿じゃないよ。自分たちが本当にやばくなることをするはずがない。政府に抵抗しようとしなくてもいいじゃない。彼らに従ってれば間違いない。”、そして”自分たちを怯えさせるために来たわけ?”とまで言った。彼は軍事の知識は豊富そうだったのでマンツーマンの質疑応答だけで短い授業時間が終わってしまいそうだったので、キャサリンは”もっと詳しく話したかったら後で私のところに来て”と言って授業を進めざるを得なかった。私がNACでプレゼンをした時はここまで次々言う生徒はいなかったけれど、キャサリンは同じアメリカ人だし(海外からのゲストじゃないし)たまにはこういう生徒もいるのかもしれない。
でもこの男の子と同じクラスの男の子の一人は一生懸命”ベトナム戦争の時に反戦で立ち上がったのは多くの若者だったんだから、自分たちも社会的に正しくないことには立ち向かうべきだ”と頑張っていた。
次のクラスでは授業後に一人の女の子が私たちのところに歩み寄ってきて、その時すでに彼女の顔は今にも泣きそうな顔をしていて、キャサリンがちょっと言葉を交わすと一気に泣き出した。そう、やっぱり世界に今どれだけ核兵器が存在するのか、なんで存在するのか、などなど考え始めるととても無力感で一杯になったり絶望したり悲しくなったりする。あのデモを見てそう感じるのが正常な感性だろう。
核兵器に反対する学生のグループをキャサリンはお世話しているが、その女の子にそのグループの連絡先を教え、何かアクションに移したかったら顔を出してみてね、と言って別れた。きっとあの女の子は自分の中で何か確実に変化があったと思う。
やっぱりこうやってプレゼンをしていると本当に大変で疲れるけれど、こういう子供たちの中の変化を感じる時があるから平和教育を続けているんだと思う。それがなかったら続けてはいられないと思う。

3年ぶりのプレゼンで何だかまだピンとこないけれど、プレゼンをこなす度に反省点も多いけど自分も学んでると信じたい。
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by smilingmoon | 2005-06-09 21:53 | 学び  

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