そうですかぁ。

昨日に引き続き今日もブルックリンにある私立中学校で授業。今朝は遂に5時起き・・・。
で1時間余り準備をして出陣。でも結局この1時間で準備した内容ではほとんど話さなかったけれど。
やっぱり授業は生ものなので(?)その時々の雰囲気によって大幅に変えることもかなりある。
今日はまさにそれだった。

2つ授業をしたのだけど、科学のクラスにも関わらず内1つの授業に歴史の先生が後ろに立っていた。
他の科目の先生が来るのは別にいいのだけど、この歴史の先生が曲者だった。
彼は原爆投下容認派で、私たちの授業を監視しにきたようなものだったのだ。私以上にキャサリンが彼の存在にかなり気分を害していた。
その先生はコメントがあると言って、”自分の義理のお父さんは原爆投下時21歳で、原爆が投下されてすぐの長崎に占領軍として入った。その時の放射能の影響だと思われる白血病で最近亡くなったけれど、80代まで生きることができた。もし原爆が投下されていなかったら彼は日本を侵略しなくてはならずそうなったらきっと死んでいただろう。放射能の影響で白血病になったのだとしても、原爆が投下されていなかったら22歳で亡くなっていたのだから、余分に60年近く生きることができたのだからよっぽど良かった。アメリカ人の命を救うためにあのような決断(原爆投下)をしてくれた大統領に感謝している。”と言った。

教室は静まり返り、子供たちはどう反応していいのか分からずお互い目を合わせていた。
確かに、一方では無差別に民間人をも一気に殺す核兵器はいけないと言い、もう一方ではアメリカ人の命を救った原爆投下は正しかったと言い。そりゃぁ子供たちもどう反応していいか分からなくなるだろう。大人に挟まれて。

キャサリンは、憶測に基づいてそんなコメントをする先生にうんざりしたようだ。しかも広島からの私の前でそういう発言をすることに対して気遣ってくれていたようだ。
私はまぁそういうコメントを何度も聞いているので”またか・・・”という気分だった。結局原爆投下は妥協点のない議論なんだって。

その先生自体ちょっと変だった。(イギリス人だった・・・) ”生徒が昼と言えば、教師は夜と言うのだ”とわけの分からないこと言ってた。確かに違う視点を紹介するのは教師の大切な役目だと思うけど、別に全てのことについて生徒の反対を言わなくてもいいじゃない。変だよ。

気分が重くなったけど、次のクラスにはその先生は消えたので、かなり違う雰囲気の中で良い授業ができたと思う。
生徒からも色んな質問が出てきたので、それらに具体的に答えながら。熱で人の影が地面に焼きついたという話をしたのだけど、どうもそれが信じがたく飲み込みづらかったようだ。
確かに人の影が焼きつくって想像できないよね・・・。人間が熱で消えて、影だけ残るとかって。

久々のプレゼンテーション(短かったけど)でちょっと緊張したけれど楽しかった。
とりあえずホッとした。

その後また事務所に戻り、夜9時過ぎまで仕事をしてご飯を食べて帰った。
何だか日本で仕事してるようなノリだ。
キャサリンは昼夜週末問わず本当によく頑張ってると思う。よく一人であれだけの仕事量をこなしてるわぁ。
本当に彼女からは多くを学んでいる。
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by smilingmoon | 2005-05-19 13:04 | 学び  

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