"We were soldiers"

今日は勉強しない日に決めた。
代わりに手続き関係のこととか細々としたことを片付けた。ちょっとスッキリ。

夜も9時から罪悪感を感じることなくテレビを見ることにした。
たまたまつけたら、『We were soldiers』というベトナム戦争モノだった。明日でちょうどイラク戦争が始まってから2年が経つ。もう2年か。
今日はロンドンで大きな反戦デモがあった。"Bring our troops home"(兵士を家に連れて帰ろう)というスローガンの下。
今夜の映画もイラク戦争とちょっと関係があるのだろうか。

それはさておき、この映画を見たのは2度目だったのだけど、今回は前回見た時には感じなかった”怒り”の気持ちで一杯で、すっかり気分はベトナム側に立って見てしまった。
この映画は多分ベトナム戦争の虚しさ、敵味方もなく人間の命の尊さを訴えようとしていたのかもしれないけれど、どうしてもやっぱり"US"(自分たち)、"THEM"(奴ら)という区切りで描かれている気がして、アメリカ側の待っている家族の気持ち、兵士たちの気持ちはよく分かったけど、相手から見たらアメリカは勝手に人の土地に立ち入って戦争をしている”侵略者”っていうのを分かってる?と言いたくなった。
映画『パールハーバー』でも同じく奇襲攻撃をした日本人はズルイ黄色人種、という"Them"で描かれていた。なんか似てる~と思ったら、同じ監督だった。やっぱり。
そう、戦っている兵士たちには罪はないのかもしれない。国の命令でやっているだけだから。
でもその戦争に行く理由をちゃんと分かっているのかどうか。
そこまで命や家族を賭けた戦争なのなら、”お国のため”だけではなく、本当にそれが正しいことなのか、自分や家族のためにも今一度深く問うて欲しいと思った。

ベトナム戦争に行った兵士たちは可哀想だ。
国の汚点とされ、トム・クルーズの”7月4日に生まれて”のようにアメリカに戻ってから悲惨な生活を送らざるを得なかった人も多いと聞く。

自分も庶民なので、最近特に庶民の立場で政治を見つめることが多く、こういう映画1つを見ても怒りがフツフツしてしまって困る。
アメリカでベトナム戦争に従事し、帰国して一転平和を訴えるグループ、『Veterans for Peace』(平和のための退役軍人の会)のメンバーとなり反戦デモで行進しているおじいさんたちに何人も会った。
10年も前にベトナム旅行に行った時にはハノイではまだ鉄兜を被ったおじいさんが結構街に居た。
そういう普通の人たちがあの戦争では敵味方で殺しあわなければいけなかったのかと思うと、少し違う時代に生まれていればそんな必要もなかったのに・・・と亡くなった人たちに対して残念で仕方がない気持ちで一杯になる。

”人間が争うのは本能だから仕方がない”という人がいる。
確かにそうかもしれないけれど、殺しあうのは本能じゃないと思う。
人間にはそれを避けるだけの本能もあると信じているのは人類を過信しすぎだろうか。
何でも”本能”で済ませられればそれこそ楽なことはない。

戦争映画とワインでぐったり。寝ようっと。
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by smilingmoon | 2005-03-19 08:35 | 日々坦々  

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