英国Funeral。

わー、長い1日だったなぁ。
お昼のお葬式がもう2,3日前の話のようだよ。

行ってきました、イギリスのFuneral。
外国のお葬式なんて経験がないので、事前にイギリス人の友達に聞き込みをしたり、ネットで調べたり。
それらの情報によると、日本と比べて服装や雰囲気も形式ばってないっぽかったのであまり気張らずに行くことにした。
まず服装。”暗めの色のものを着ていけば良い”とのことだったので、私は手持ちの茶色のスーツに茶色のコート。日本のように真珠をジャラジャラってのもなく。黒ストッキングにショートブーツという極めて普通のちょっとフォーマルな恰好だったけど、行ってみるとみんな確かに黒を基調とした暗色の服装。でも喪主の妻であるイニッドは春らしいピンクのスーツを着ていて、とても綺麗な色だったけれど何だかちょっと色が浮いていた。
結論としては、別に日本のようにみんなが同じような喪服を着ているというわけではなかったけれど、黒系のきちんとした恰好であればとりあえずOKのようだ。

ジョージの家に親戚一同集合した後に葬儀場へ。
ここは広い墓地の中にある葬儀場兼火葬場だ。チャペルのようになっていて、そこで式が執り行われた。30分ほどの式だったけど、牧師さん(Vicarと言う)が生前のメアリー(亡くなったおばあさん)について家族から聞いた話をする。例えば、”メアリーはとても几帳面な人だったようですね。こんな話を聞きました。ある時・・・。”という風に続いていく。これっていいなぁと思った。あまり関係のなかった私のようなものでも、彼女がこれまでの人生をどのように歩んできたのか、どんな人柄だったのかがよく分かる。
私も亡くなった時に(ちょっとまだ早いけど)、色んな人から微笑んで私の人生について聞いてもらえるような生き方をしたいもんだと思った。

賛美歌を歌ったりお祈りを聞いたりした最後に、アヴェマリアの曲が流れてきた。
その時、どーっと鳥肌が立った。
あまりにも全てが美しかった。映画のように。
古いその建物の斜め上に大きな窓があったのだけど、そこから眩しいくらいの光が差し込んでいた。前に置かれた棺の上にはたくさんの花束。そしてメアリーの写真。

それからみんな式場を後にして、近くのホテルに向かった。軽いパーティーだ。
メアリーは彼女の希望により火葬された。
イギリスでは火葬を望む人も多いそうだ。
だから、私が想像していたような、墓地で墓石を囲んで・・・というようなことはなかった。あれは基本的に火葬されず埋葬される人たちだ。
メアリーの遺骨がその後どうなるのか知らない。要らないということもできるみたいだが、秋に死んでしまった犬の遺骨もちゃんと小箱に入れて保管しているジョージたちだから、まさかお母さんの遺骨を引き取らないなんてことは考えられない。
でも、メアリーとそこでさよならをして早々に引き揚げてしまうのは何だか抵抗があった。日本だったら家族は火葬される間もちゃんと待ち、その遺骨を拾う。こちらは、最後にメアリーの顔を見ることすらなかった。

式の間、小さな女の子がずっとすすり泣いていた。
彼女はメアリーが作ってくれたというウサギのぬいぐるみをずっと抱いていた。
他の家族、親族も鼻をシュンシュン言わせていた。
いくらキリスト教では亡くなったら神の国に行き、また新たなライフを歩み始めると信じていても、やっぱり寂しいものは寂しいのだ。でも、説教の中でも言っていたように、神がいつも傍についていてくれると聞くと、ちょっと安心したくなる。
日本の死後の世界とキリスト教を合わせると、三途の川を渡る時にも神様が傍に居てくれるから迷うこともないし、幸せな天国の世界に連れて行ってくれる、という感じだろうか。

メアリーおばあちゃん、今頃はもう30年前に死に別れたおじいちゃんと再会できましたか。
安らかに眠ってくださいね。
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by smilingmoon | 2005-02-10 09:56 | 学び  

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