死ぬまで食べ続ける病気。

昨夜ダラダラ資料を作っていたら寝るのが3時になってしまった。なのに今日は6時台に起きないといけなかったので、朝鏡を見たら目がウサギ目になっていた。こんな目を見るのは久しぶりな気がする。
リーズメット大学での打ち合わせは楽しかった。
金曜の本番までにしっかり考えをまとめないといけないのは変わらないけれど、何を話すべきかがクリアになったので良かった。

今夜見たテレビ番組はショッキングだった。不憫で涙が出そうになった。
自分の意志に関係なく常に飢餓感を感じ、食べずにはいられない病気の話。

イギリスでも最近は肥満の人が増加しすぎて、政府もさすがに危機感を感じ、様々な対策に乗り出している。確かに肥満の人が多い。
番組を見た時、そんな国の肥満の子供たちを特集して、どんなに肥満が良くないのかをアピールするのかと思った。
でも、その番組は、ただの肥満児ではなく、Prader Willi Syndrome(プレイダー・ウィリー症候群)という遺伝子異常のせいで食べ続ける子供たちについてだった。

この遺伝子異常は、脳の中にある満腹感を感じる遺伝子に問題があり、食べても食べても”満腹感を感じることがない”病気で常に”飢餓感”を伴うらしい。
そして、特徴として軽い知能障害があったり、問題行動を起こす子が多いとか。
だから普通の学校では扱いきれなくて、家で親が教えたり、障害のある子たちの寮で生活したり。誰かが常に食事を監視していないといけないのだ。そうじゃないと食べ続け、やがて心臓病や呼吸困難で死んでしまうという恐ろしい結末が待っている。子供たちもそのことを知っている。
家でも食糧棚や冷蔵庫には鍵をかけ、自分で勝手に食べられないようにする。学校では毎年クラスが変わるごとに、”私は○○○という病気なので、私に食べ物を与えないでください。お金も渡さないでください。食べ物の誘惑をしないようにお願いします。”と言って周りの協力を得なければいけない・・・。

私も最近はなるべくチョコやケーキ、間食などをしないように努力してるので、その誘惑に勝たないといけない時の辛さは経験している。でもそれは自分が本当に努力すれば止められるし、まさに意志の強さにかかってること。
でも彼らの場合は、自分の意志とは関係なしに、本能で食べざるを得ないというのが悲しい。”一生”運動をし続け、誰かが食事を監視しないといけないのだ。一生よ・・・。
子供の頃は親がいるし、何とか踏ん張れるのだが、大人になって独立してからが大変らしい。番組の中にも、23歳になりロンドンで一人暮らしをしている男性がいたが、スーパーに行けばなんでも手に入る環境で食欲、購買意欲を抑えるなんてのは無理に等しい。そして彼は太り続け、200キロを超えた。このまま太り続けたら死が待っている。

普通の意識を持った”人間”なので、鎖に繋いで決まった食事しか与えない、なんてできない。いや、もし昔もこのような病気があったのなら、昔の人ならそういうことをしていたかもしれないし、今でもそうする精神病院などももしかしたらあるのかもしれない。
色んな苦しい病気があるけれども、この常に飢餓感を感じている病気なんて想像しただけで辛すぎる。まさに食べるために生きているようなものだ。

私は自分の意志が働く幸せな状態なのだから、自分の健康管理はきっちりしようって思った。
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by smilingmoon | 2005-01-24 07:11 | 日々坦々  

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