Robert McNamaraという人。

ずっと朝から夕方みたいに薄暗い1日。
私を家に居させるには十分の条件だったが、観たい映画があったので数日振りに街に出る。
フランシスコとおちあい、学校へ。
彼も博士論文でストレスフルな日々だったみたいだけど、今日は元気だと言っていた。
みんなやっぱり大変なんだなぁ。一人じゃないんだと安心する。

映画は大学の平和学部主催のものでもちろん平和&戦争関連の映画。

The fog of war」 (戦争の霧)

マクナマラ長官という名前は聞いたことがあるでしょう。
私は名前以上に詳しいことを知らなかったのだけど、ベトナム戦争当時の国防長官。
イラク戦争でのパウエル長官のような人だ。

その彼は、現在88歳の生涯を通じて、第二次大戦、キューバ危機、ベトナムと様々な戦争を経験し、それらを指揮してきた。
この映画は、彼の人生を通じて、今後の世代に伝えたいことを”11の教訓”としてインタビューと共に進めていく。正直言って、アメリカ戦争史のある程度の知識がないと2時間見続けるのは内容的にしんどいかもしれない。

インタビューのところどころに、責任逃れ?というような発言もあったけど、それでもあの年になり自分がアメリカ史と共に歩んだ人生を振り返ってみて、”長官”としてではなく、一人の”人間”として真摯に過去と向き合おうとしている姿勢がうかがえて深い映画だった。

ベトナム戦争当時は(想像に易いが)相当非難を受けたマクナマラ氏。
その中でもショックだったのは、あるクエーカー教徒(絶対平和主義)の焼身自殺らしい。
彼の名前はノーマン・モリソン。ベトナムで罪のない人たちやアメリカ兵が無駄に死んでいくのを見てその戦争に抗議するために、マクナマラがいたペンタゴン(国防省)前で焼身自殺をする。その彼の腕には1歳になる彼の娘が抱きかかえられていた。
周囲の人によってその赤ちゃんは助けられ、今も元気にしているそうだ。
なぜ彼が娘まで道連れにしようとしたのかは不明だが(そのために狂人扱いされた)、自分の命を懸けてまで1つの命の重さをマクナマラに訴えたかったのだろう。

戦争にルールはあるのか?モラルはあるのか?東京を一晩で燃やし尽くし、一夜で10万人もの民間人を焼き殺してそれでもまだ続ける必要があるのか?
そんな深い問いかけを自分自身に、これからの人たちにしていた。

彼からの11の教訓。
今のアメリカのリーダーたちもそれらから学べばいいけれど、教訓というのは自分が経験した後でないと身を持って分からないことなのだろうか。
ちょっと難しかったけれど、全て自分の身を持って経験した人の言葉なので、重かった。
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by smilingmoon | 2004-12-13 07:24 | 学び  

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